DETAIL
Note 》
第二次世界大戦後の資源不足により大量生産が困難となったレザーフライトジャケット。それに代わる新素材として注目されたのは、タフでありながら柔軟で軽いナイロン素材。L-2シリーズはその新素材をいち早く採用した、いわばナイロンジャケットの礎を築いたモデルといえます。
勿論、機能的な側面だけでも充分な名作といえますが、本品に関して特筆すべきは、その経年変化に思います。
本来、1950年代L-2Bの初期型は、シルバーグレーのシェルと同系色のライナーの仕様となっております。しかし、紫外線を浴び続けたであろう此方に関しては何色とも形容し難い、貫禄ある退色(もはや変色)を辿っております。時折、ナイロンジャケットの退色を見掛けることはありますが、ここまでの個体はそうお目にかかれるものでは無さそうです。
これ程の経年変化を経ながらも、左肩に色濃く残った"U.S.AIR FORCE"のシンボルマークも奇跡の様に思います。
天然素材であるウールを用いたリブに懸念される虫食いや小穴も、本品の様に振り切ってしまえば、個人的にはどうでもよくなってしまいそうです。寧ろ、退色の貫禄を損なわない景観としてお楽しんでおります。
L-2Bはライトゾーン(10-30℃の気温域)用のフライトジャケットのため、中綿がなくライニングも薄い仕様。ブルゾンのような着丈も相まってすっきりとした着用感で、Tシャツやニットの羽織りやコートの下のインナーとしても、幅広くご活躍いただけます。
L-2B初期型の特徴であるフロント裾のストームストラップやライナーのカラーの変遷などお伝えしたい魅力はまだまだございますが、今回はご自身で調べて愛着を深める愉しみや、店頭で好みを語り合う楽しみとして温存させていただきたいと思います。
Date & Brand 》
1950's Vintage U.S.Airforce
L-2B Flight Jacket
Material 》100% nylon
color 》 fade-silver gray
Size 》medium
着丈 55�� 身幅 58�� 肩幅 46�� 袖丈 69��
着用写真モデル体型 172�� 56��
Condition 》C
リブのダメージやナイロンの退色がございますが、ヴィンテージ品として着用に支障はございません。
S. 未使用・デッドストック
A. 古着としての美品
B. 日常に支障の無い程度の使用感
C. 考慮する多少のダメージやシミ有り
D. ジャンクコンディション
